KIMONO AGENCY

第二回 世界でイチバン美しい Garment!? 着物の美しさと魅力

 

着物に出会ってから20年以上、私自身が実際に着て感じた着物の素晴らしさを分かり易くお伝えします。

 

【 着物美 】

私の着物教室の卒業生の一人に、75歳の白人男性がいます。

彼は昔オペラ歌手で、その後世界中の歴史や文化を学び、今は現役の大学教授です。

そして、数少ないアメリカ人着物コレクター&着付け師でもあります。

自宅にはたくさんの素晴らしいお着物が、1枚1枚ちゃんと畳紙 (着物と帯専用の和紙できた包装紙) に入れて専用の棚にしまってあるんです。

 

そんな彼にある日、なんで日本の文化にここまで興味を持ったのか尋ねてみました。 そうすると彼はこう答えました。

「理由は分からないなぁ (笑) ただ日本の文化は学ぶ度に素晴らしいと感じる、アメリカには存在しないものだね。

     特に着物は世界で最も美しい Garment だよ」

毎日の様に着ているので考えもしませんでしたが、そう言われればそうだなぁと納得してしまいました。

確かに、世界一美しい民族衣装ではあるのかなと感じていましたが、Garmentの中でも1番だなんて誇らしいですね。

世界を観て来た彼が言うので、間違いないですね^^ しかも日本人が日本人のために作っているので、

世界で1番似合うのが日本人です。 着ないのは勿体ないと思い始めてきませんか? (笑)

 

言葉は違えども目に見える 「美」 は老若男女、世界共通です。

では、この辺で世界で最も美しい着物の写真をご覧頂きましょう。

 

 

 

【着物の力】

私は沖縄に住んでいた頃、沖縄国際婦人クラブに所属していて、

米軍の航空母艦上で行われる記念式典や毎月のように行われる国際的なパーティーなどによく参加していました。

最初の頃は、周りの外国人の方々と同じ様にイブニングドレスやカクテルドレスを身に纏い出席していましたが、

身長が低いこともあり見劣りをしていることに気が付きました。 ドレスではなくてモデルが悪いんですよ (笑)

 

そこで、着物を着て出席してみました。 するとどうでしょう 「Beautiful!」 「Magnificent!」 と声を掛けて頂いたり、

お写真を撮られたり、今までに味わったことのない非現実的な世界を体験し、パーティーで注目の的になってしまいました。

理由は、2つあります。 簡潔に 「着物=日本文化代表」 と 「着物=アート」 と捉える方がいたからです。

工場で大量生産されるドレスと比べ、着物は沢山の職人さんが手作業で最低3ヶ月掛けて仕上げ、お召しなる方に合わせて仕立てます。

そうして創作された着物の1枚1枚が、世に1つしかない芸術作品なのです。

言い換えると、着物は 「身に纏える (まとえる) アート=The Wearable Art」 なのです。

1枚の絵画を身に纏っているような感覚は、着物以外では味わえません。

日本の文化やアートに興味のある方が大変多いことにも驚きましたが、着物の力を感じずにはいられませんでした。

あまり目立つのが好きではない私ですが、悪い気はしませんでした。

あくまで、モデルがいいのではなく着物の力ですよ (笑)

 

私が言うのもなんですが、特にアメリカ人には喜んでもらえます。

ホテルやレストランでも良い席に案内されたり、

プライベートパーティーでハリウッド俳優から声を掛けられたりという話も聞いたことがあります。

パーティーに1人でも着物姿の女性がいるだけで、パーティーの格が上がりますし、その場の雰囲気が華やかになります。

こんな着物に宿る不思議な力も、大きな魅力です。

 

私も最初は自分で着付けが出来なかったので、近くの美容院で着付けてもらってからパーティーに参加していました。

パーティーでよく着物の着方を質問されましたが、ほとんど答えられず、相手につまらない思いをさせてしまいました。

「日本人なのに着物の着方を知らないで着物を着てるなんて!」 と一念発起し、山野愛子さんの山野流着装教室に通い始めました。

これが私の着付けを習い始めたキッカケです。 月2回、3ヶ月でご自分で着物が着れる様になります。

私が責任を持って教えますので、ご安心ください^^

 

【継承】

先日、七五三のスタジオ撮影を行いました。

この撮影のためにわざわざコロラド州から飛行機でいらっしゃったお客様で、お祖母様がお孫さんの着物をご持参くださいました。

ヘアメークや着付けをしている間、お祖母様とお話をしていると実はその着物、

60年前にお祖母様がご自身の七五三の時にお母様から頂いたものでした。

親から子へ、子から孫へと代々受け継ぐことができるものは、なかなかありません。

不思議なものでお洋服では考えられませんよね。

流行もありますし、着る人の体型や身長の変化によって着れないことが多いですが、

着物はある程度の体型の変化に着付けで対応できます。

実際に、60年前のお祖母様よりお孫さんの方が10cmぐらい身長が高かったのですが、

そこは技術でカバーさせて頂きました (笑)

 

その七五三のお写真が以下になります。

お着物の保存状態がとても良く60年経った今でもシミ一つなく、色褪せもしていませんでした。

こんなに素晴らしい撮影のお手伝いすることができて幸せです。

 
   60年前のお写真         お孫さん        継承された瞬間
 
「世代を超え 想いを伝えるもの」 それが着物です。
 
例えば、小柄なお母様から頂いたお着物が小さくて着ることができなくても、
その生地を使いバッグや小物にリメイクすることもできます。
お祖母様から頂いた100年前の帯をお持ちになったお客様もいらっしゃいました。
 
職人さんの手作りなので100年ものでもしっかりと結ぶことができ、身体に馴染んでいる分締め易く、着易いものです。
「古いものを大事にする」 と言った意味では、着物は 「エコ」 でもあるんです。
3R ( Reduce = 無駄を減らす、Reuse = 繰り返し使う、Recycle = 再資源化 )
がすべて当てはまるのも、着物ならではです。
 
少しでも着物を好きになって頂けましたか!? 着付けには様々な流派がありますが、
私自身はどの流派も素晴らしいと思っています。
大事なことは、「着物が好き」 ということです。
アメリカでも手軽なお値段で、一式を揃えることができます。
着物の着方も、帯の結び方も Youtubeで探せます。 まずは着物に袖を通してみてください。
素晴らしい趣味になりますよ^^ だって、次の世代に受け継ぐことができますから。
 
 
2012年1月 ロサンゼルス情報ウェブサイト”びびなび“ に掲載

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